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投稿するまでもないSSスレ 6/6
1名前が無い程度の能力:2008/01/22(火) 23:04:00 ID:UExaxZ3E0
創想話に投稿するまでもないSS用スレ。
理屈なんていらない、東方に熱い想いがあるというなら
とにかくそれをぶちまけろ! 長編・短編どちらもOKだ!

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プチ東方創想話ミニ
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SSを書いている人へ
なぜ自分が書いたSSが評価されないのか
どうしてイタイヤシと叩かれなければならないのか
U-1ってなに?って思ってる人
こうすれば、貴方のSSは生まれ変わる
『 メアリ・スー 』 テストで自己診断。これで皆は貴方のSSにメロメロだ!!
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関連スレ
【嫁への愛は】東方キャラとイチャつくスレ12【永遠に】
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SSの実力向上を目指すスレ 第4話
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1197098164/
幻想郷のキャラをいぢめるスレ 6
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【こんなSS】 貴方に合うSSを探すスレ 第2話 【ありますよ】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1195403665/

2名前が無い程度の能力:2008/01/22(火) 23:39:02 ID:Rpt8NbG60
1乙

3名前が無い程度の能力:2008/01/23(水) 00:52:47 ID:kqtSy5KU0
1乙UN

4名前が無い程度の能力:2008/01/24(木) 19:16:10 ID:GYhtc.A20
死亡注意報発令

5名前が無い程度の能力:2008/01/24(木) 19:25:45 ID:V.UMS6yg0
(ガラッ!)
強盗「金さえ出せば命は助けてやる!」
あきゅ「本当ですか!私短命でもうすぐ死ぬんです!」

ごめん超パクリ。元ネタカノンSSコンペ

6名前が無い程度の能力:2008/01/24(木) 20:03:49 ID:XmfA..ek0
よい強盗さんですね

7名前が無い程度の能力:2008/01/24(木) 22:03:09 ID:k8lgRG3s0
久々に妖EXやってみたら仙狐思念で四回死んだorz
明らかにチョン避け精度が下がっている……

8名前が無い程度の能力:2008/01/24(木) 22:09:31 ID:k8lgRG3s0
誤爆ったゴメンorz

9名前が無い程度の能力:2008/01/28(月) 02:29:39 ID:1go6aUmg0
 この世の終わりを前にしたような表情を浮かべて、そのメイドは地下室への階段を下りていた。
 本日付で、フランドール付きを命じられたのである。
 曰く、気が触れている。曰く、破壊力は姉も上回る。曰く、手加減が出来ない。
 前情報だけを聞くなら、この世の終わりとそう違いはない。
 地下室に篭りきりの彼女の、細々とした身の回りの世話が仕事の内容であるが、それだけで話は済むのだろうか。ひたすらに不安である。
 不吉な想像を膨らませながらも、彼女は物音を立てないように細心の注意を払って階段をゆっくりと下りていく。
 メイド長からは、フランドールは寝起きが悪いので、起きていない様であれば新しい着替えを部屋に置いて、洗濯物を取ってくるだけでいいと言われている。もしも眠っているのならば、足音を立てて起こすのは得策ではない。
 やがて彼女の目に入ってきたのは、鍵穴が一つの粗末な扉。
 剣呑な悪魔の妹は、表に出してもらえないが、そもそも自分から出ようともしない。
 今のところは、この扉一枚で十分だった。
 扉の向こうからは一切物音や何かが動く気配はない。ひょっとすると本当に眠っているのかもしれない、と彼女は思った。
 そうっと鍵穴から中を覗いてみる。
 内装は、館の外壁もかくや、とばかりに紅い部屋である。
 ただ紅一色。色のせいか、部屋が広いのか狭いのか、奥行きすら判然としない。
 入るのが躊躇われる様な部屋だが、突っ立っているだけでは仕事は終わらない。
 静かに深呼吸を一つして、彼女はドアを開けた。
 そして彼女は、フランドールの狂気を垣間見た気がした。
 部屋はレミリアの部屋と同じく、豪華な調度品で満たされていた。

 そして、紅い調度品など1つもない部屋の中央に立つ少女。

 ――ずっと、鍵穴から、外を――

 少女は、その紅い紅い紅い瞳を、ゆっくりと、チェシャ猫のように、歪めた。

10名前が無い程度の能力:2008/01/28(月) 16:36:44 ID:nsB13NAQ0
>>9
なんともいえない狂気が垣間見えて良い感じに怖い……はずなんだけど、
離れるタイミングを逃して頭をぶつけてる妹様を幻視して萌えた

11名前が無い程度の能力:2008/01/28(月) 18:11:55 ID:FAQYe7Eg0
>>9
なんだったかな・・・鍵穴だったか何かは忘れたんだけど、似たような内容の
ホラーを思い出した。あれもお互いに覗き込んでたような
 
>>10
想像したら悶えた

129:2008/01/28(月) 18:23:34 ID:9NdQ0ro20
>>10
実は少し思いました…

>11
元ネタはずばりそれです。なんとなくフランちゃんにやらせるとしっくり来るかなー、とか
ttp://gnosis.blog64.fc2.com/blog-entry-828.html

13名前が無い程度の能力:2008/01/29(火) 00:09:17 ID:EVydBXa20
 >>10ということで、>>9を幻視した通りに書き換えてみた。不快に思ったらすまない。


 この世の終わりを前にしたような表情を浮かべて、そのメイドは地下室への階段を下りていた。
 本日から、フランドール付きを命じられたのである。
 曰く、気が触れている。曰く、破壊力は姉も上回る。曰く、手加減が出来ない。
 前情報だけを聞くなら、この世の終わりとそう違いはない。
 地下室に篭りきりの彼女の、細々とした身の回りの世話が仕事の内容であるが、それだけで話は済むのだろうか。ひたすらに不安である。
 不吉な想像を膨らませながらも、彼女は物音を立てないように細心の注意を払って階段をゆっくりと下りていく。

 メイド長からは、フランドールは寝起きが悪い、起きていない様なら着替えを部屋に置いて、洗濯物を取ってくるだけでいいと言われている。
 もしも眠っているのならば、足音を立てて起こすのは得策ではない。
 やがて彼女の目に入ってきたのは、鍵穴が一つの粗末な扉。
 剣呑な悪魔の妹は、表に出してもらえないが、そもそも自分から出ようともしない。今のところは、この扉一枚で十分だった。

 扉の向こうからは一切物音や何かが動く気配はない。
 ひょっとすると本当に眠っているのかもしれない、と彼女は思った。
 そうっと鍵穴から中を覗いてみる。
 内装は、館の外壁もかくや、とばかりに紅い部屋である。
 ただ紅一色。色のせいか、部屋が広いのか狭いのか、奥行きすら判然としない。
 入るのが躊躇われる様な部屋だが、突っ立っているだけでは仕事は終わらない。
 それに、なるたけ早くここから離れたいという気持ちもある。
 静かに深呼吸を一つし、ノブに手をかけ、彼女は内開きの扉を勢いよく押し――

『ゴッ』

 ――妙な感触が手に伝わると共に、鈍い音が響いた。
 扉を開いた彼女の目に入ったのは、豪華な調度品が揃った広い部屋。
 そして紅い家具など一つもない部屋の中で、額を押さえてうずくまる少女の姿。

(ずっと、鍵穴から、外、を――)

 それを為せる狂気を思い、彼女の背筋に悪寒が走る。
 だが当の本人は、額を押さえたまま、鬼灯のように紅い瞳に涙をためて彼女を見上げていた。

(………)

 その日、キュッとしてドカーンされたメイドが居たとか居なかったとか。

149:2008/01/29(火) 01:41:19 ID:xUVQRO3g0
>>13
誰かそっちを書いてくれないかなー。とか他力本願な事を考えていたので凄く嬉しいです。

思いついてしまった>>9の続きを…

何となく。
鍵穴越しの見つめ合いが挨拶代わりとなってしまった。
これはひとえに、あのお方の無邪気で可愛らしい狂気が、ある種の浸食する力を持っているからなのだろうと思う。
フランドール様の居られる世界に取り込まれてしまった。そんな気がする。

実際、傍から見れば鍵穴越しの睨めっことは異常な光景には違いないのだ。
しかし、あの紅い瞳には、そうさせる魔力がある。
なんかこう、先に目を逸らした方が負けな気がするのだ。
私には仕事があるので、睨めっこに多くの時間は裂けない。こちらが折れる形になる。
そうして部屋に入るとなんだか勝ち誇った顔をするのである。くぅ。仕事じゃなければ12時間はイケるのに。
勝負は全敗で今日に至る。
だが――
今日は一晩考えて編み出した秘策があるのだ。

足音を隠すこともなく、地下への階段を下りる。毎日同じ時間に部屋に来るようにとフランドール様には言われている。
「待機しとくから」と。そんなに楽しみですか。睨めっこが。私もです。
そんな訳で、足音で起こしてしまう懸念は無い訳である。
やがて見えてくる粗末な扉。
静かに深呼吸をして、鍵穴を覗き込む。
深い、深い紅。
何度見ても、心臓を鷲掴みされる様な絶対的な恐怖を感じる。
そして同時に、このまま身が朽ち果てるまで見ていたいとも思う。
だが、仕事を滞らせれば館からの放逐処分である。そうするともう二度とこの瞳を見ることは叶わない。
フランドール様のお傍に居る為にも、仕事はこなさねば。
だが負けるのはイヤだ。
見詰め合うこと数分。名残惜しいが、「秘策」を発動させる事にする。
ゆっくりと目を閉じる。
「ぶふっ!」
ドアの向こうから息が漏れる音がする。目を開けば、紅くない部屋が見える。勝った!
ゆっくりと開いたドアの向こうには、頬を膨らませてハンカチを突き出すフランドール様。
「…拭きなさいよそれ」
「恐れ入ります」
27日目にして、初めて付いた白星だった。
(決まり手:まぶたに描いておいた目)

15名前が無い程度の能力:2008/01/29(火) 02:04:51 ID:PHvAZ/Hc0
和んだ。楽しそうだなw

16名前が無い程度の能力:2008/01/29(火) 12:51:56 ID:nqUjTrpk0
後の咲夜さんである

と言いたくなるほど瀟洒かつ微妙にずれてらっしゃるwww

17名前が無い程度の能力:2008/02/01(金) 00:46:56 ID:ts6cTSqg0
わけのわからん電波を受信してしまった。


 満月の夜にだけ出現する謎の五人。
 彼女らは自分たちを謎のヒーローと言う。

「目に付くものは何でも食べる、ブルーユーコ!!」
「カリスマ薄いよ! 何やってるの! なんていわせない、レッドレミー!」
「掘って掘って掘りまくる、ブラックけね!」
「人形大好き! 自作自演の言葉は禁句よ、イエローありす!」
「サボってばかりで何が悪い、ピンクコマッチ!」

「「「「「五人合わせて、東方レンジャー!」」」」」

 説明しよう。
 覆面をつけ顔を隠した彼女らは満月の夜にだけ現れ騒ぎを起して帰っていく。
 正体不明の東方レンジャー!
 ある時には里の食料を全て奪い去り霊夢に撃退され。
 ある時にはメイドに連れ去られる際に恐怖を残し。
 ある時には悪い子はいねーかー、とさ迷い歩き。
 ある時には人形と話しながら魔法の森を徘徊し不気味な噂を流され。
 ある時には幻想郷に響くほどの怒鳴り声を響かされ就寝中の皆さんに迷惑をかける。
 
 そう、もう一度言おう。
 彼女らの名は、東方レンジャー!
 人は彼女らのことを迷惑な五人と呼ぶ。
 その正体は、公然の秘密で不明である!

18名前が無い程度の能力:2008/02/01(金) 17:52:23 ID:kXR4UdxE0
嫁スレはにぎわってるのにこっちは寂しい限りだな
ここも前スレはそこそこだったのになぜだ・・・

19名前が無い程度の能力:2008/02/01(金) 19:23:05 ID:A.yynIqoO
そういう時もあるさ

20名前が無い程度の能力:2008/02/03(日) 00:19:45 ID:4Ci7N8ZU0
コンペ前だからじゃねーの。

21名前が無い程度の能力:2008/02/06(水) 00:44:36 ID:V3afcZJk0
「……?」
銀髪の少女は、呆れたように嘆息しながら言った。
「それは役職名でしょう」

「……?」
銀髪の少女は、己の主も彼女をそう呼ぶことを思い出し苦笑しながら言った。
「それは、見た目のイメージをそのまま言ってるだけよね」

銀髪の少女は、諭すように言った。
「だから、私のつけた『優曇華院』こそが貴女を呼ぶのに最もふさわしい名前なのよ」

うどんげは泣いた。

22名前が無い程度の能力:2008/02/06(水) 05:12:57 ID:D6G/Dr5.0
「♪〜」
「なんだか楽しそうね、チルノ」
「あ、大ちゃん!実はね、今度滝のほうまでピクニックに行くんだ」
「へぇ…誰と?」
「アリスと魔理沙〜」
「ふーん…」
「アリスがね、アメリカンクラブサンドっていうの作ってきてくれるんだって」
「アリスさんの料理おいしいもんねぇ…」
「アメリカンクラブかー…楽しみだなぁ」
「…ねぇチルノ?」
「何?」
「多分蟹は入ってないよ。」
「えっ…入ってないの!?」

大ちゃん=大妖精 と一応補足

23名前が無い程度の能力:2008/02/06(水) 22:05:37 ID:aW/8ku8s0
蟹=クラブ ってわかってるチルノなんて、見たくなかったんだぜ?

24名前が無い程度の能力:2008/02/06(水) 22:10:46 ID:3AT33geU0
「多分棍棒は入ってないよ」

25名前が無い程度の能力:2008/02/07(木) 00:44:47 ID:ou74W.ukO
頭の良いチルノはチルノじゃなくて別人だ
俺は認めない。

26名前が無い程度の能力:2008/02/07(木) 02:26:02 ID:8NOny2tQO
お前ら名前が横文字なチルノさんに対して何言ってるんだw

27名前が無い程度の能力:2008/02/07(木) 10:14:01 ID:w6omMyZ20
ちるのさんはじぶんのなまえをひらがなだとおもっています
わめい! わめい!

28名前が無い程度の能力:2008/02/07(木) 11:09:31 ID:SV4LdJPc0
ちょ、三月精でカープボールとかいってますがな>チルノ
バカっつっても知識はそれなりにあるんだよな

29名前が無い程度の能力:2008/02/07(木) 18:07:20 ID:tpOq04jk0
>>23>>25
チ「あ、あたいだってそのくらい知ってるわよっ」
ということで勘弁してください スマンカッタorz

30名前が無い程度の能力:2008/02/08(金) 08:59:06 ID:wKAh7LoEO
東方の横文字キャラはみんな基本的にバイリンガルだよ
ってチルノが言ってた

みすちやリグルは夜雀語や蛍語も合わせてトライリンガル

31名前が無い程度の能力:2008/02/08(金) 22:20:08 ID:4u5NiF8c0
魔理沙の発言をみると、公用語は大日本帝国語のようだが、
やっぱり種族毎の固有言語や文字があるのかねぇ。

32名前が無い程度の能力:2008/02/08(金) 23:34:38 ID:Cb15y0HQ0
そんな非効率的なことはしない気がする。

33名前が無い程度の能力:2008/02/10(日) 15:10:07 ID:KpRj00/g0
一部の奴は、日本語は私が作った、とか言い出しそうな気がする。

34名前が無い程度の能力:2008/02/10(日) 15:18:58 ID:mDjeKGFo0
そんな、南朝鮮みたいなことを・・・

35名前が無い程度の能力:2008/02/10(日) 19:43:09 ID:fkpYp3MQ0
月語みたいのはありそうな気がする

36名前が無い程度の能力:2008/02/10(日) 20:23:21 ID:VSv686KM0
日本語は月からの輸入品よ、とかな

37名前が無い程度の能力:2008/02/11(月) 08:21:42 ID:Ns4Kbc/.0
月都万象展に出展されてた月の書物は、
月の言葉で書かれてたんじゃなかったっけ?

38名前が無い程度の能力:2008/02/11(月) 22:18:05 ID:ICaapPHY0
みすちーはバード技能で会話が得意です。

39名前が無い程度の能力:2008/02/12(火) 00:01:59 ID:55ZTsCn60


「久しぶりね…」
門番隊の宿舎の傍にあるお墓
そこには、屋敷を守っていって倒れていった
者達のお墓であった
「…貴方が居なくなって、もう随分時間が経ったわ」
紅魔館の元メイド長がその墓の前で手を合わせた
「……でも、いまだに悲しくて仕方が無いの」
元メイド長は、何個かある墓の名前を見つめた

「紅魔館の善なる心、勇敢なる門番…紅美鈴ここに眠る」
「紅魔館の内なる力、勇敢なる門番…紅美鈴ここに眠る」
「紅魔館の血と肉、勇敢なる門番…紅美鈴ここに眠る」
「紅魔館の大いなる悲しみ、勇敢なる門番…紅美鈴ここに眠る」
「好摩館の永遠の僕、勇敢なる門番…紅美鈴ここに眠る」

「また来るわね……偉大なる門番長…紅美鈴」
元メイド長がそういうと、再び屋敷の中に入っていった 
門番長の紅美鈴はもういない…今この場に居るのは

「咲夜さん!急いでください!お嬢様が泣き出してますから」
「わ、わかったわ!妹様お願い」
「わ、分かりました!」
 
 今居るのは、保育園と化した元紅魔館として働いている紅美鈴だ

(ああ……美鈴と門の前で休憩していた頃が懐かしい)

 駄文失礼した

40名前が無い程度の能力:2008/02/12(火) 11:54:37 ID:CBrIux0.O
輝夜は永遠と須臾を操るし、永琳は不老不死の薬も作れるし、鈴仙は波長操るし

時間空間を操るのは月の専売特許のようです。するとやっぱり咲夜さんは

41名前が無い程度の能力:2008/02/12(火) 11:59:07 ID:CBrIux0.O
>>40
誤爆...ロフム

42名前が無い程度の能力:2008/02/12(火) 21:13:19 ID:vaEXJMawO
「ねぇ、蓮子。この月のようなまん丸さといい、タコのプリプリ感といい、やっぱりたこ焼きは最高ね。あなたも出汁と一緒に一口いかが?」
「ねぇ、メリー。それってたこ焼きじゃなくて、明石焼っていうのよ。」
「あら、どちらでもいいじゃない。おいしいのには違いないわよ。はい、どうぞ。玉子焼き。」
「だから明石焼だって…。え?」
「うふふ。さぁ、たんと召し上がれ。」

43名前が無い程度の能力:2008/02/13(水) 13:05:04 ID:OsXHx9OA0
やぁ、みんな。
今日は僕の恋人を紹介するよ。
今僕の右隣にいる女の子、名前は河城にとり。
とってもかわいいでしょ。いろんな道具を発明するんだ。
え?見えないって?
あ、そうか、光学迷彩してるんだった。
今解除してもらうからね。

あれ、母さんどうしたの?
病院行く? 僕はどこも悪くないよ。
精神科?
僕はおかしくない!病んでもいない!
父さんまで!
やめてよ!!離して!!
やめろよ!!!
うわああああああああ!!!!!

44名前が無い程度の能力:2008/02/13(水) 13:22:44 ID:OsXHx9OA0
たぶんスレ違いだね、すまない

45名前が無い程度の能力:2008/02/13(水) 23:17:29 ID:vY5iiRds0
>>43
彼が連れて行かれた後に光学迷彩を解いて「計画通り」とか言ってるにとりを幻視した。

46名前が無い程度の能力:2008/02/15(金) 22:03:13 ID:JWuVwUFk0
文「う〜ん・・・」
霊「あら、どうしたの? 難しい顔して」
文「ああ、霊夢さん。いえ、早苗さんとなかなか上手くいってなくて・・・何故か嫌われてるんです」
霊「んん? 強引に取材したか、新聞の押し売りでもしたんじゃないの?」
文「そんなことしてませんよ! この間の特集記事の取材はちゃんと許可取りましたし、
  新聞は神様方のほうから契約してくれたんですよ」
霊「着替えのぞいたとか、上からフン落としたとか」
文「一度あなたの中の天狗像を確認する必要がありそうですね・・・。
  のぞきは、まあそういうの専門にしてる天狗もいますけどね。私は興味ないです。
  あと、用はちゃんとトイレで足します。失礼な」
霊「じゃあ、単純に、妖怪だから警戒してるんじゃないの? 外からきたんなら、初めて見るんでしょうし」
文「最初はそう思ったんですが、河童や、椛のような哨戒天狗達とは仲良くやってるようなんですよ」
霊「あのニヤケ顔が気にいらねぇ。いっぺん泣き入るまでボッコボコにしたるか、とか」
文「判りました、あなたも私のこと嫌いなんですね?」
霊「冗談よ。なにか誤解か行き違いでもあったんでしょ。そのうち仲良くなれるわよ」
文「う〜ん、覚えないんですが・・・」


後日。
霊「そういえば早苗、文がこぼしてたわよ。なんか嫌われるみたいだけど覚えがない、って」
早「だってマスゴミですよ! 嘘と誘導ばっかりの売文屋です! 新聞だってきっとアサヒってるに違いないんです!
  神奈子様には上手く取り入りやがったようですけどね。それに、あのにやにや笑いが気に入らないんです!
  あの顔みてると、アタマの形変わるまでケチョンケチョンにして、生きたまま鳥鍋の材料にしてやりたくなります」
霊「(ますご・・・? あさひ・・・? 外の俗語かしら・・・?)そ、そう。まあ、ほどほどにね」

47名前が無い程度の能力:2008/02/15(金) 22:14:28 ID:HctUjX1.0
>>46
職業というか立場柄、外にいた時はどっちかというとマスゴミから迷惑行為される側だったろうからねえ

48名前が無い程度の能力:2008/02/16(土) 06:44:54 ID:GRm2sJMo0
早苗は壺の見過ぎだw

49名前が無い程度の能力:2008/02/16(土) 12:51:50 ID:SslRhGJo0
インチキ霊媒師扱いされてたんだろうなあ……外で。

50名前が無い程度の能力:2008/02/16(土) 18:26:18 ID:7I22XBEo0
2ちゃんねるの見すぎです早苗さん

51生焼き幻想BBQ:2008/02/18(月) 14:50:55 ID:zZniOlv.0
もこさん。
初めて会って、若く見えるんだけど白髪だし、何かモンペみたいなの穿いてるもんだから、実際はお婆ちゃんなんかな思ってたら火達磨。
口に出してたみたい。
あれ、前に漫画で見たことがある。確かカイザー・フェニックスっつってたかな。メラゾーマ。
で、ティック・クアン・ドゥックみたいに瞑想してみたけど無理。熱い。焼ける。呼吸できない。
心頭滅却。心頭滅却。って頑張ってみたけど、そもそも今が心頭をば滅却せられている最中。
熱いよぉ、痛いよぉ。って呻いてたら眼球が熱で萎んで白濁。炎で肺腑が炙られる。皮膚が爛れてケロイド。くっさい臭いを感じ取っていた鼻も焼けた。
それでも暫らく踊ってたんだけど、今はもう踊れない。
皮が炭化して肉が崩れて骨が覗いてもまだ燃える。
ウェルダンどころの話じゃない。宵闇夜雀すら食べない、焦げすぎ。
骨だけになってもまだ燃える。火葬場なんて目じゃない火力、遠赤付き。
それで僕は魂魄まですっかり燃えつきて虚無。

52名前が無い程度の能力:2008/02/18(月) 22:42:06 ID:cbRpruuw0
age

53名前が無い程度の能力:2008/02/21(木) 00:43:46 ID:DWFEIwYM0


 香霖は本を読んでいる。
 日が幾度となく昇り、留まり、沈み。
 すでに何年経ったかは香霖自身も覚えてはいなかった。



 ある時魔理沙が来た。
 少女である時を過ぎ、女である時が過ぎて。
 何十年もたった日。
 魔理沙は昔のように入ってきた。
 そして昔のように話をした。
 魔理沙は相変わらず魔理沙だった。
 今日は泊まっていくかと問うと彼女は苦笑して首を振った。
 
 ある時霊夢が来た。
 いつものように商品を仕入れに行き帰ってくると、昔のように勝手にお茶を
入れて飲んでいた。
 何をしているんと聞くと、お茶を飲んでいるのよと返してきた。
 僕は呆れ、そしてやはり霊夢は霊夢なのだと思い苦笑した。
 
 ある時紅魔館のメイドが来た。
 彼女は相変わらず完璧で瀟洒だった。
 これからは私ではなく他の人が来るでしょう仄めかしていった。
 特にこれといった感慨もなかった。
 最後に「またどこかで」と言うと困ったような表情を浮かべて去っていった。
 
 ある時文々。新聞の新聞屋が来た。
 彼女はこれが最後の新聞だと言った。
 柄にもなく礼の言葉を言う彼女に苦笑しお茶を出した。
 彼女はこれからも新聞を作るのだろう。
 ただそれが僕のところに来なくなるだけだ。

 ある時妖夢が来た。
 幽界との境界を閉じるので挨拶に来たのだという。
 律儀だなと嘆息し、お茶を出し少しの間だけ話した。
 これからも彼女は彼女の主に迷惑をかけられるのだろう。
 けれどその愚直なまでに純粋な心はこれからも変わらないだろう。
 
 ある時紫が隙間からやってきた。
 彼女はしばらく来れないと言ってきた。
 そもそも余り来てなかっただろうと言いうとそれもそうねと少女のように笑った。
 僕は少しだけ驚き、最後に紅茶を出した。
 紫はこれからも紫なのだろう。




 香霖は店から出ることが極端に少なくなった。
 誰も来ないのだから商品が減ることもない。
 外からの情報が入らないのだから誰がどうなったかもわからない。
 だからこそ香霖はここにいる。

 
 日が幾度となく昇り、留まり、沈み。
 すでに何年経ったかは香霖自身も覚えてはいなかった。
 ただ静かに香霖は本を読み進める。
 ただ同じ本を繰り返し繰り返し。
 誰かがここを訪れるその日まで。
 香霖は過去が綴ったその本を読み続ける。

54名前が無い程度の能力:2008/02/21(木) 00:48:15 ID:DWFEIwYM0


 香霖は本を読んでいる。
 日が幾度となく昇り、留まり、沈み。
 すでに何年経ったかは香霖自身も覚えてはいなかった。



 ある時魔理沙が来た。
 少女である時を過ぎ、女である時が過ぎて。
 何十年もたった日。
 魔理沙は昔のように入ってきた。
 そして昔のように話をした。
 魔理沙は相変わらず魔理沙だった。
 今日は泊まっていくかと問うと彼女は苦笑して首を振った。
 
 ある時霊夢が来た。
 いつものように商品を仕入れに行き帰ってくると、昔のように勝手にお茶を
入れて飲んでいた。
 何をしているんと聞くと、お茶を飲んでいるのよと返してきた。
 僕は呆れ、そしてやはり霊夢は霊夢なのだと思い苦笑した。
 
 ある時紅魔館のメイドが来た。
 彼女は相変わらず完璧で瀟洒だった。
 これからは私ではなく他の人が来るでしょう仄めかしていった。
 特にこれといった感慨もなかった。
 最後に「またどこかで」と言うと困ったような表情を浮かべて去っていった。
 
 ある時文々。新聞の新聞屋が来た。
 彼女はこれが最後の新聞だと言った。
 柄にもなく礼の言葉を言う彼女に苦笑しお茶を出した。
 彼女はこれからも新聞を作るのだろう。
 ただそれが僕のところに来なくなるだけだ。

 ある時妖夢が来た。
 幽界との境界を閉じるので挨拶に来たのだという。
 律儀だなと嘆息し、お茶を出し少しの間だけ話した。
 これからも彼女は彼女の主に迷惑をかけられるのだろう。
 けれどその愚直なまでに純粋な心はこれからも変わらないだろう。
 
 ある時紫が隙間からやってきた。
 彼女はしばらく来れないと言ってきた。
 そもそも余り来てなかっただろうと言いうとそれもそうねと少女のように笑った。
 僕は少しだけ驚き、最後に紅茶を出した。
 紫はこれからも紫なのだろう。




 香霖は店から出ることが極端に少なくなった。
 誰も来ないのだから商品が減ることもない。
 外からの情報が入らないのだから誰がどうなったかもわからない。
 だからこそ香霖はここにいる。

 
 日が幾度となく昇り、留まり、沈み。
 すでに何年経ったかは香霖自身も覚えてはいなかった。
 ただ静かに香霖は本を読み進める。
 ただ同じ本を繰り返し繰り返し。
 誰かがここを訪れるその日まで。
 香霖は過去が綴ったその本を読み続ける。

55名前が無い程度の能力:2008/02/21(木) 00:53:51 ID:xb9qJSW20
……たぶんミスって多重投稿したのだとは思うが

内容が内容だけに香霖だけ時の輪を外れて
ループしてるという演出かと思った

56名前が無い程度の能力:2008/02/21(木) 02:09:27 ID:DWFEIwYM0

 森近霖之助は本を読んでいる。
 日が幾度となく昇り、留まり、沈み。
 すでに何年経ったかは彼自身も覚えてはいなかった。



 ある時魔理沙が来た。
 少女である時を過ぎ、女である時が過ぎて。
 何十年もたった日。
 魔理沙は昔のように入ってきた。
 そして昔のように話をした。
 魔理沙は相変わらず魔理沙だった。
 今日は泊まっていくかと問うと彼女は苦笑して首を振る。
 僕は頷く。
 魔理沙は最後にまた来るぜ、と笑顔で去っていった。
 
 ある時霊夢が来た。
 いつものように商品を仕入れに行き帰ってくると、昔のように勝手にお茶を
 飲んでいた。
 何をしているんと聞くと、お茶を飲んでいるのよと返してきた。
 僕は呆れ、そしてやはり霊夢は霊夢なのだと思い苦笑した。
 
 ある時紅魔館のメイドが来た。
 彼女は相変わらず完璧で瀟洒だった。
 これからは私ではなく他の人が来るでしょうと仄めかして買い物を終える。
 特にこれといった感慨もなかった。
 最後に「またどこかで」と言うとシニカルな笑みで去っていった。

57名前が無い程度の能力:2008/02/21(木) 02:10:45 ID:DWFEIwYM0
半端な長さのせいで分割すまん。


 森近霖之助は本を読んでいる。
 日が幾度となく昇り、留まり、沈み。
 すでに何年経ったかは彼自身も覚えてはいなかった。



 ある時魔理沙が来た。
 少女である時を過ぎ、女である時が過ぎて。
 何十年もたった日。
 魔理沙は昔のように入ってきた。
 そして昔のように話をした。
 魔理沙は相変わらず魔理沙だった。
 今日は泊まっていくかと問うと彼女は苦笑して首を振った。
 僕は頷く。
 魔理沙は最後にまた来るぜ、と笑顔で去っていった。
 
 ある時霊夢が来た。
 いつものように商品を仕入れに行き帰ってくると、昔のように勝手にお茶を
 飲んでいた。
 何をしているんと聞くと、お茶を飲んでいるのよと返してきた。
 僕は呆れ、そしてやはり霊夢は霊夢なのだと思い苦笑した。

58名前が無い程度の能力:2008/02/21(木) 02:15:27 ID:DWFEIwYM0
もうなんというか。俺は死ねばいいと思うね?
恥ずかしくてもうこの時点で死んだ。汗だらだらですよ…。


 ある時妖夢が来た。
 幽界との境界を閉じるので挨拶に来たのだという。
 律儀だなと嘆息し、お茶を出し少しの間だけ話した。
 これからも彼女は彼女の主に迷惑をかけられるのだろう。
 けれどその愚直なまでに純粋な心はこれからも変わらないだろう。
 
 ある時紫が隙間からやってきた。
 彼女はしばらく来れないと言ってきた。
 そもそも余り来てなかっただろうと言うとそれもそうねと少女のように笑った。
 僕は少しだけ驚き、最後に紅茶を出した。
 紫はこれからも紫なのだろう。




 半妖である彼にとって別れとは幾度となく経験したものでしかない。
 それがどんな人との別れであっても。
 彼はそれを受け止める。
 妖怪として、別れに慣れ。
 人間として、別れに感傷を覚え。
 半妖として、別れを悼み。
 香霖として、別れを受け止める。
 
 誰がいなくなっても彼は常にそこに居続けた。
 外を出歩き、里に寄り、香霖堂へと帰り。
 本を読む。
 誰が死んでも彼は涙を流さなかった。
 流さないほうが彼にとって自然のものだった。
 ただ彼は葬儀の後に一人で酒を飲む。
 
 どれほどの月日が流れても彼は彼だった。
 けれど。
 些細なことだけれど変わったところが一つだけあった。

 彼は本を読む続ける。
 同じ本を繰り返し、繰り返し。

59名前が無い程度の能力:2008/02/21(木) 02:18:57 ID:DWFEIwYM0
もうなんかよくわからんミスで色々と迷惑かけました。
妹様に壊されてきますね。

60名前が無い程度の能力:2008/02/21(木) 07:47:01 ID:Ptel646U0
とりあえず壊れる前にどれをどう読むかだけ
教えていってくれ

61十六夜咲夜の短歌帳:2008/02/22(金) 23:13:15 ID:IfjGgbWY0
  門番の 大きな胸よ 妬ましや

    揺れるパイオツ ヤックデカルチャ



「………」

 面白いものを見せてあげる。
 とお嬢様に言われて、渡されたノートを開き、一ページ目を見た瞬間、門番こと紅美鈴は泣けばいいのか、笑えばいいのか複雑な気持ちになった。
 でもとりあえず、完全で瀟洒と呼ばれているメイドに対して、どこか生暖かい気持ちになったことは確かだった。

「短歌という日本の文化らしいわ」

 などと、さほど興味なさ気に、呟きながら説明をしてくれるのはパチュリーであるが、短歌とかそういう問題ではないんじゃないかと美鈴は思いながら次のページを捲った。



  恥忍び 買ってみました パットブラ

    胸はふくらみ 心は凹む



「咲……夜………さん」

 知らなかった。
 まさか、そんな追い詰められていたなんて――


 美鈴は、溢れそうになる涙を必死で堪えながら、次々とページを捲っていった――

62名前が無い程度の能力:2008/02/25(月) 00:50:15 ID:O/KL54Ps0
東方遊戯王のカードって強すぎるよなーな話。


俺「来い・・・俺の神・・・オベリスク!」
ちんき「神と呼ばれて、歩いて来ました!」
俺「・・・」
友「・・・」

俺「フゥン、まぁ良い。
  手札から、速攻魔法発動!地獄の暴走召喚!」
えーき「地獄と聞いて!」
こまち「泳いできました!」
俺「・・・」
友「・・・」

友「と・・・とにかく、
  永続魔法、つまづきの効果により・・・」
レイマリ「ゆっくりしていってね!」


・・・ネタらしいネタは思い付かんな。
どうしてもあんま有名じゃないカードのネタばっか出て来る・・・

63名前が無い程度の能力:2008/02/25(月) 01:38:55 ID:E3IWheoA0
カナ「寒い・・・」
スワ「早苗〜、暖房つけて〜」
サナ「先日、河童さんたちのエレキテルのせいで、電化製品は全部前衛芸術になったじゃないですか。」
カナ「・・・」
スワ「な、なんだって!? 私知らないよ! なんでそんなことに!?」
サナ「神奈子さまが、河童さんたちに頼んだんですよ。そしたら、岡本太郎みたいにドカーン、と」
スワ「神奈子!? 皆を凍死させる気!?」
カナ「わ、私は皆のためを思って・・・! 電気が使えたら早苗がどんなに楽ができるか!」
サナ「私は止めたじゃないですか・・・ここの生活にもそろそろ慣れてきましたし・・・」
スワ「やっぱり神奈子が悪い! 責任とってね」
カナ「私は神だ!」
スワ「それがどうしたのよ! 私だってそうよ!」
サナ「気の毒なのは河童さんたちですよ。泣きながら『家族は関係ありません』とか
   『遺書を書く時間だけでも・・・』とか言うんですよ。こっちが悪いことしたみたいじゃないですか」
スワ「神奈子・・・なんてひどい・・・」
カナ「な、何にも言ってないししてないわよ! 河童たちが勝手に言ってただけで」
サナ「まあそうですね。ですが、責任をとってもらうのには賛成です」
カナ「早苗!?」
スワ「そういうわけで、うりゃ」
カナ「ひああ!? 冷たい! 服の中に手をいれないで!」
サナ「私も失礼して・・・ああ・・・神奈子さまの中、暖かいです・・・」
カナ「いひゃあ! うひゃひゃ、早苗、やめ、あ、あんっ はぁん!」

続きはエロスレで。

64名前が無い程度の能力:2008/02/25(月) 13:31:42 ID:0Hux/7yM0
>>63
わっふるわっふる

65名前が無い程度の能力:2008/02/28(木) 23:24:30 ID:6Nis.JPI0
わっふるわっふるわっふるわっふる


続きマダー?

66証明:2008/03/02(日) 11:38:17 ID:qDVlVKFg0
 どんな強い悪魔でも、例え神であろうとも、超えられない物が世の中にはあるのだ。
 例えば、時間。
 なるほど、1尺を1里にしたり、生を死を自在に操る能力は悪魔や神など超常の輩こそに許された特権だが、
時間を操ることを許されている者は寡聞にして知らない。
 しかし、私の手元のカードにはその例外がいる。十六夜咲夜。
 一体、時を操るとはどういうものなのだろうか。どういうことなのだろうか。
 知る術を持たぬ私に、それを理解することはできない。
 ただ、もし私がそのような力を持っていたとするならば、いかなる神や悪魔にも超えられぬ、替えられぬ力を
持っていたとするならば。
 悪魔よりも悪魔的な力を使って、人知れず笑っているのではないだろうか。
 このカード、ジョーカーのように、あっかんべーをして我らの時間を卑しめているのではないだろうか。

「咲夜。貴女今、私にあっかんべーをして不当に主を愚弄したわね」
「は?お嬢様?」

 とぼける術はジョーカーの専売特許だ。私は騙されない。

「そうではないというのならば、証拠を見せなさい。出せないのなら、貴女はあっかんべーをしたのよ。主であ
 る、この私に。不敬だわ不遜だわ不逞だわ」

 困った振りをするのはお得意のようね。でももうネタは光ってるのよ。何か、申し開きが出来るものならしてご
らんなさい。それとも、罪を認めて、今度からケーキのレーズンの量を増やす気になったかしら。

「お嬢様、私にあっかんべーをさせようとするように運命を操作されましたね」
「は?咲夜?」

 咲夜は柔和な笑みを含めて私を見返す。

「そうではないというのならば、証拠をお見せください。出せないのでしたら、お嬢様は私にあっかんべーをさせ
ようとしたのです。お嬢様の忠実な僕である、この私に。白状なさってください。ネタは上がっているのです」

 ああ、なんてこと!運命を操作できるものは私のみである故に、私には運命を操作しなかったという事を証明
することは出来ない。さすがは悪魔の僕。実に悪魔的な証明を悪魔たる私に求めてくるのね。
 さて、どのような申し開きをするべきか。考えを始めた私の眼窩に、忠実なる下僕の顔がうつった。
 私の持ってるジョーカーのカードとそっくりな、あっかんべーをしていた。

「咲夜。不敬よ不遜よ不逞だわ」
「はい、申し訳ありません」
「罰として、次のケーキはレーズンの量を増やしなさい」
「承知いたしました」
「後、そのケーキを出す時は貴女もお茶会に参加なさい」
「承知いたしました」

 一つのケーキを作り、それが無くなるまで、私とお前は罰を受けよう。
 それが下僕を疑った、狭量への証明となるだろう。

−−−
最後の文だけ蛇足っぽくなっちまったorz
SSって難しいね。

67名前が無い程度の能力:2008/03/02(日) 11:40:47 ID:tVDNfl9I0
途中までアホの子なんだなあと思ってたが、最後だけカリスマっぽく振る舞いやがって

68名前が無い程度の能力:2008/03/02(日) 18:57:12 ID:565.5Rdc0
何だかんだ疑っても結局は仲良いんだなw

69名前が無い程度の能力:2008/03/06(木) 17:27:31 ID:fGajOvyw0
台詞以外のもの入れると長くなるから省く。どうみても妄想です。
15:30 アリス、帰宅。
ア「あら?・・・家の扉が開いてるわ?この結界を破れる妖怪なんてこの辺にはいないはずよ・・
  一体誰が・・
?「ぉっと!いいものみつけたぜ!・・・お!これもなかなか・・
ア「(あら?・・・人間?めずらし・・・じゃなくて!)
  ちょっと!!人の家で何をしているのよ!!
?「ん?ここには結構珍しいものがあってなぁ〜、拾ってるんだよ。誰も住んでいないようだし
ア「どうみたって人が住んでいるってわかるでしょ?それにここは私の家よ?勝手に扉壊しといて
  何を言ってるのかしら!!
?「あぁ、ここお前の家か。じゃあ俺は泥棒しに来たんだぜ!!
ア「家主の前で堂々と言わないの!ほら、早く元通りに直しなさいよ
?「断るぜ!
ア「ちょっと!!!いい加減に・・
?「この本、借りてくぜ!!じゃあな!
ア「な!!逃がさないわよ!!ホーライ!シャンハ・・・
 な・・・早すぎるわ・・・何よあのスピード・・・・・
(アリス、家の中を見渡す)
ア「もっていかれたのは本だけみたいだけど・・・
  散乱した物を片付けるのにかなり時間がかかりそうね・・・
 ・・・・この様子じゃ、さっきの人間を追いかけるのは明日になりそうだわ。
 最近あの古びた家に人が住み着いたという噂を聞いたけど、きっとあいつね。絶対こらしめてやるんだから!

70名前が無い程度の能力:2008/03/06(木) 17:28:34 ID:fGajOvyw0
次の日 10:15

建ったばかりの家にて、ノック音
ゴンゴンゴンゴン!  同時に声も聞こえてくる
ア「ちょっと?いるんでしょ?返しなさい!
ドアが開く
?「ん?誰だ?朝から騒がしい奴だ。
ア「朝って・・今何時だと思ってるの?
  そんなことより、昨日の盗んだ物!返しなさい!
?「何そんなに怒ってるんだよ?盗んだもの?・・・・
  あぁ、これか!  ほれ。
ア「そうそう、この冷涼を感じさせる氷付けの蛙・・・・って違うわよ!本よ、本!!
?「それは嫌だぜ、まだ読んでる途中だし
ア「私の物よ?返せと言ったら返しなさい!!
?「仕方ないなあ、そんなに欲しいなら貸してやるよ
ア「っ!!!・・・・・・・・・・もういいわ・・・
?「ん?本いいのか?
ア「そうじゃなくて・・・・・・・・はぁ・・・。
 ところで、この家にはあなた一人なの?
?「そうだぜ?
ア「ふぅん・・・・・・妖怪なの?
?「いや、人間。
ア「人間が一人でこんな所に住むなんて、おかしな人ね。それに何?その格好
?「ははっ、一人で住んでるのはお前も同じだろ。ちなみに俺の格好は魔法使いだぜ!
ア「・・・・・・・・・・・あんたみたいな奴が魔法使いなんて、認めないわ。
?「そうか?格好いいじゃないか。お前はなんなんだ?
ア「私も魔法使いよ。でも、貴方とは違う。種族が魔法使い。レベルが違うわ?
?「なんだ、一緒じゃないか
ア「一緒じゃない!・・・・・あら、何かしら、この臭い・・・
?「おっと、秘薬作っていたのを忘れていたぜ
ア「こ、この臭い・・まさか・・
?「そうだぜ、そこらへんに生えてるキノコを適当にぶちこんだ。
ア「適当って・・・うっ・・・・私、この臭い・・・だめ・・・
?「どうした?顔色良くないぜ?気分悪いのか?・・・・・よし、待ってろよ・・・    
  ・・・・ほれ、このキノコ食べてみろ
 すぐに治るぜ?俺が言うんだ、間違いない
ア「うっ・・・だから・・・キノコは・・ダメだって・・
?「食わないなら食わせてやるぜ!ほれ、ほれほれ。
ア「いやっ・・・だm・・ムグッ・・・・・・・・・・グゥッ・・・キュウ・・・
バタン
?「おや、気絶しちまったぞ・・・困ったなぁ・・・

??:??

ア「んっ・・ぅう〜・・・うぅ・・・・・・・・・
 あら・・・?こ、ここは・・・
?「お、やっと気を取り戻したか。ここは俺の家で、そこはベッドだ。
  昨日お前は気絶した。だから一晩中面倒見てやった。
ア「そぅ・・気を失って・・・・って、昨日?
?「そうだ。昨日だ。
ア「ちょっと、どういうこと?今何時よ!
?「今は13:30だ。それまで気絶していた。
ア「へ・・・・嘘・・・
?「ほんとだぜ?
ア「・・・・・・・・・・・・・
?「お腹すいたろ?今作ってやるから、待ってろよ
ア「い、いらないわ。私食べなくても平気なの。
 そ、それにまた変なもの食べさせられたら、たまったもんじゃないわよ。
  ・・・・・・・・・・・・・もう帰るわ!
?「そうか。気をつけてな。俺は寝るから、じゃあな。
ア「寝るって、今13時でしょ?こんな時間に寝るなんて・・
?「だから言ったろ?一晩中面倒見てたって。だから眠い。寝る。
ア「一晩中って・・・・・ずっと?…・・・・そう‥・・・礼は言っておくわ。ありがとう。
?「ま、俺が無理やり食べさせたのが原因だからな。本当にすまん。
ア「・・・・・・・・じゃあ、帰るわよ。
?「あ、待った!
ア「何よ。
?「俺、魔理沙、霧雨魔理沙。よろしく!
ア「・・・・・・・・・・・・私はアリス・マーガトロイド。・・・・・・・それでは失礼するわ。
魔「おう、気をつけてな!また何か盗みにいくぜ!
ア「本人の前で堂々と言わないの!

71名前が無い程度の能力:2008/03/06(木) 17:32:40 ID:fGajOvyw0
記述忘れましたが、マリアリが最初に出会った時の話、という設定でした。
短編ss↓
てるよ「ふふふ、あなたたちはこの5つの難題、いくつとけるのかしら?

働く 童貞 2ch卒業 2次元を永遠に捨てる 親孝行

72名前が無い程度の能力:2008/03/06(木) 17:35:15 ID:7sEDzBeQ0
>>71
まずは東方の原作をやってくるべきだと思うんだ

73名前が無い程度の能力:2008/03/06(木) 18:03:33 ID:r.dDlni60
?「お、やっと気を取り戻したか。ここは俺の家で、そこはベッドだ。
  昨日お前は気絶した。だから一晩中面倒見てやった。

君にはギャグの才能がある

74名前が無い程度の能力:2008/03/06(木) 18:21:51 ID:fGajOvyw0
あ 私と書くのを間違えてつい俺と書いてしまった・・・・・・・・
指摘サンクス (涙目

75名前が無い程度の能力:2008/03/06(木) 19:46:14 ID:LqgoYl2E0
> ちなみに俺の格好は魔法使いだぜ!
> すぐに治るぜ?俺が言うんだ、間違いない
> ここは俺の家で、そこはベッドだ。
> 俺は寝るから、じゃあな。
> ま、俺が無理やり食べさせたのが原因だからな。
> 俺、魔理沙、霧雨魔理沙。よろしく!

どう見ても「つい間違えた」ようには見えんw

76名前が無い程度の能力:2008/03/06(木) 20:01:01 ID:qhHQ2lB.0
そこらを抜いても厨臭すぎるし釣りだろ
スルーしろって

77名前が無い程度の能力:2008/03/06(木) 20:34:18 ID:h5SpE1Zc0
>69から↑まで全部あぼーん推奨

↓以下、元のSSスレ

78名前が無い程度の能力:2008/03/06(木) 20:54:27 ID:VlC0vFWk0
元のSSスレというと、何の書き込みもない過疎っぷりしか思い浮かばない

79名前が無い程度の能力:2008/03/06(木) 21:40:36 ID:2L7HPaTw0
最近、俺的にどうにも魔理沙にいいイメージがないと思ったが、やっと判った。
泥棒ネタばっかりだからだ。しかたないっちゃしかたないが・・・
アレだ。ナウい言い方すれば、モラルハザードってやつだな。

80名前が無い程度の能力:2008/03/06(木) 23:39:54 ID:yt0TKRbU0
やりすぎるのがギャグになると勘違いしてるアホが多いんだろう
本来は一切面白くなく、むしろ痛々しいことにすら気付いていない

81名前が無い程度の能力:2008/03/06(木) 23:46:03 ID:h6tKBUbk0
たまには三月精とかこーりん堂とかの魔理沙を見ればいいと思うよ

ゲーム本編はダメだw異変解決モードに入った霊夢と同じように、魔理沙も異変解決時は好戦的なうえに生意気さに拍車がかかってるww

82名前が無い程度の能力:2008/03/07(金) 00:10:04 ID:n8s9tzHo0
人それぞれじゃないの?
本来は〜と言い切るのはちょっと難しいと思うけど。

83名前が無い程度の能力:2008/03/07(金) 09:48:58 ID:R9/rT.Bo0
魔理沙はとてつもなく空気の読める子。常に相手の事観察してるから落ち込んでいる相手を
さりげなく気遣う。
アリスSS、もしくはアリマリがあったら読みたいです

841/3:2008/03/07(金) 16:59:56 ID:Brums1Lg0
前スレで何度かお世話になったもんです。
少し長いかもだけど、内容は相変わらずのこっちゃ。
↑あとアリスでもアリマリでも無い、ごめん。





「レイセン」

鈴仙はふ、と驚いて後ろを振り返った。
地上ではまず聞けない、懐かしい響きを持っている呼び方だった。

「咲夜…」

自分の師と全く同じ髪の色をしたメイドが鈴仙に顔を向けていた。
鈴仙の少し驚いた表情を見て咲夜は僅かに首を傾けた。
その様子に鈴仙は何か取り繕うように口を開きかけが、
すぐにそれをグッと飲み込んだ。

「なにか?」
「ちょっと席を外すわ。悪いのだけどしばらく手伝えないから」

そこで咲夜はちらりと後ろに視線をやった。
いつもの場所で、
いつものように盛大に行われている宴会が終わる気配はまだ当分ない。
これだけの人数になると、消費される酒や料理もそれなりの量になる。
飲みっぱなし、食べっぱなしで放っておけば最後の片付けが大変な手間だ。
なので普段は咲夜や鈴仙、妖夢などが
合間合間でちょくちょく片付けているのだが
今日は妖夢が早々に飲みすぎでダウンしている。

「分かった。合間に妖夢の様子も見ておくから」
「ありがとう…って私が言うのも変な話なんだけど」

咲夜は若干苦笑の様なものを漏らすとまたちらりと後ろを振り返った。
恐らく妖夢の主である亡霊嬢が視線の先にはいたのだろう。

「咲夜もさっき大分飲んだみたいだけど大丈夫なの?
人間なんだから無理しない方がいいわよ」

すると咲夜はそこで少しとぼけるように肩をすくめた。
普段の落ち着いた彼女らしからぬその仕草に、
やはり咲夜も少なからず酔っているようだなと鈴仙は思う。

普段は仕事を理由にあまり酒を口にしない咲夜だが、
彼女は己の主である幼い吸血鬼に強く推されるとそれを拒めない。
いつの間にか妖夢との酒飲み対決に持っていかれた咲夜が
突然ばたんと倒れた妖夢を負かせてから四半刻程経つ。

咲夜はじゃ、よろしく等と小さく言うと
ひらひら手を振りながらそのまま襖を閉めて出て行った。
その陽気な仕草に、やはり咲夜は相当酔っているようだなと鈴仙は判断した。

「咲夜本当に」

思わず立ち上がり、閉められたばかりの襖を素早く開けたが、
薄暗い廊下の先に咲夜の姿は無かった。
時間を止めて移動したのか、空間を渡っていったのか。
アルコールが回っている時の能力の多用は
人間の体には多分な負担がかかり好ましくない。
鈴仙は少し苦い気持ちで襖を閉め元の席に戻った。

852/3:2008/03/07(金) 17:01:46 ID:Brums1Lg0
鈴仙はまだ温かい自分の座布団の上に腰を下ろすと、
それから少し眉を顰め、耳を何度かひょこひょこと動かした。
何故かは分からなかったが、妙に心がざわめき、耳がぴりぴりとした。

月の兎と時を操るメイドは仲が悪い訳ではないが、そう親しい関係でもない。
このような宴会の場で同じ様に準備や片づけで翻弄される同士ではあるが
咲夜は必要以上に鈴仙には絡んでこない。
寧ろ妖夢や他の人間達に対する彼女の態度と
彼女の鈴仙に対するそれとを較べると
時々ほんの少しだが、僅かな、距離感と言っていいのだろうか。
そういった壁のようなものを感じることがある。

しかし咲夜は人間であり鈴仙は妖怪だ。
妖怪じみた能力を持っていて、実際に仕えている対象が妖怪だったとしても
友人として付き合って楽しいのは人間や人間の血が混じった者達なのかもしれない。
鈴仙は今まで特にそれを気にした事はない。
鈴仙も永遠亭の仲間やかつての月の仲間達以外と
必要以上のコミュニケーションを取りたいとはあまり思わない。

しかし先程の咲夜の鈴仙の呼び方はまるで月の住民の―。

863/3:2008/03/07(金) 17:02:26 ID:Brums1Lg0
「どうかした?」
「…別に」

鈴仙の釈然としない様子に気付いたのか、
てゐが近寄って不思議そうな顔で鈴仙に声をかけてきた。
てゐが更に何か言おうとした時
いつの間にかてゐの背後に立っていた、2人の主が声をかけた。

「永琳見なかった?」

その問いかけに、鈴仙とてゐはきょろきょろと辺りを見回す。
確かに月の薬師の姿が見えない。

「さっきまでいたと思ったんだけどなぁ …痛っ!」
「私もその様に思いますが、…手水場でしょうか?お探ししますか?」

目上の者に全く敬語を使う気配の無いてゐの足を軽く抓りながら、
鈴仙は輝夜にそう提案する。
鈴仙の能力を使えば、永琳の居場所はすぐに特定できる。

輝夜はてゐの言葉遣いを気にしたふうもなく、
しかし抓られているてゐの足をじっと見つめながらも
それに対しては特に言及せず、
うーん…と呟きながら、扇子を口元にやって少し目を瞑った。

「そういえばあのメイドは?
さっき貴女と一緒にいたように思ったのだけど」

鈴仙はいきなり出てきた咲夜の話に少し胸をどきりとさせた。
輝夜にとって咲夜のことなど全くといって関係ない話題の筈である。

「…先程しばらく席を外すと出て行きましたが」
「……そう」

まぁいいわ、と小さく呟くと輝夜はぱちんと扇子を閉じた。
鈴仙とてゐはそんな輝夜を怪訝な顔で見つめた。
輝夜はちらりと鈴仙に意味深な流し目を送ったが
そのまま後ろを向くとてゐに声をかけて歩き出した。

「向こうで妹紅とハクタクとでも一緒に飲みましょう、
 イナバ、連いてらっしゃい」
「あーい」

てゐは輝夜と鈴仙の2人を見比べ、何が何だか、と小さく呟いたが、
そのまま2、3度耳をぴょこぴょこ動かすと
既に歩き始めた輝夜の後を追っていく。
優雅に歩いていく輝夜の後ろをてゐがぴょんぴょんと連いて行った。

先程鈴仙が輝夜に投げかけた提案が放っておかれたままだが
答えが無かったという事は、永琳を探す必要は特に無いのだろう。
輝夜の気まぐれはいつもの事だ。

輝夜のせいで、と言うのかそれとも輝夜のおかげで、と言うべきなのか。
先程ぐるぐると回り始めていた鈴仙の意識は完全に思考を止めており、
宴会のざわざわとした騒音が鈴仙の聞こえ過ぎる耳を刺激する。
喧騒に若干うんざりはするが、もう耳はぴりぴりとは感じない。

鈴仙は耳を何度かぴょこぴょこと動かしてみた。
そして先程のてゐの言葉を真似るように、何が何だか、と小さく呟いた。

「鈴仙ー」

今では聞き慣れた響きの音で、
"レイセン"ではなく"れいせん"と、魔理沙が愉快そうに鈴仙を呼んでいる。
酒のお代わりか、一緒に飲めと無理やり飲まされるかのどちらかだろう。

はいはい、と言いながら鈴仙は新しい思考に切り替えた。

87名前が無い程度の能力:2008/03/07(金) 19:09:58 ID:rqmpdP020
なんとなく思いつきで慧音とレミリアの話を考えてみました。
超短いです。



 何気のない行為。けれどそれが運命を弄ったものとすれば、その影響は計り知れない。

 それは、何てことのないものであった。

 一人の少女が倒れていた。

 まだ、少女に意識はある。

 聞けば、親を妖怪に食われ、自分だけ命からがら逃げてきたのだという。

 それだけを言うと、少女は気を失う。

 空腹と怪我。怪我は浅いが、それでも治療されなければ死に至る。

 その少女の死は運命であった。

 けれど、それを見つけた一人の少女が気紛れを起こす。

 死にかけたものを、起こしたくなった。

 それは無邪気で。

 それは優しくて。

 それはとても残酷な気紛れ。

 運命を狂わせるという、神に歯向かう悪戯。

 少女は少女に触れ、その運命をねじ曲げる。

 そして、少女はそのまま歩み去っていった。

 倒れている少女は、その後、通りかかった里の人間に助けられたという。

 運命を歪められた少女がどうなったのかは、定かではない。

 ただ、静かに時は流れる。



 人の寝静まる夜。里の見える位置にて、月明かりに照らされる影が二つ。

「そこの悪魔。お前の歴史も私が頂こうか?」

 人を守る半獣人。単身、里に危害を加えるであろう者に挑む。

「ふん、歴史ばかりを見ているお前に、運命は変えられないわ」

 方や、紅魔の吸血鬼。自分の目的の為、押し通る。

 けれどそれは、また別の物語。

88習作:2008/03/10(月) 16:40:08 ID:DB3227/Y0
 私、十六夜咲夜は、紅魔館が主、永遠に紅い幼き月、吸血鬼、レミリア・スカーレット
お嬢様の呼び出しを受け、彼女の書斎へと向かっていた。延々と続く、時の止まった廊下
を、きびきびと歩く。しゃりしゃりと、絨毯を踏む感触を靴の裏ごしに受けながら。両脇
に連なる、扉、扉、扉。
 お嬢様がこのように直接私を召喚されるとき、それはあの方が私に「御相談」して下さる
時である、と私は直感していた。お嬢様が、誇る様に胸中に生まれたばかりのアイディアを
嬉々として語って下さる時、私は、お嬢様に信頼して頂いている事を最も実感でき、
メイド長、紅魔館の一員であることを最も誇りに思えるのであった。
 そして、私の直感は当たる事となる。私は威圧感を感じる様になっていた。この館における、
数多くの扉の中でも最も重圧を感じさせてくれる扉、それ即ちお嬢様のおわす扉である。
 「書斎」と金属製のプレートに書かれた、マホガニー製の扉の前で、動かしていた足を止め、
止まっていた時を動かす。
「御待たせ致しました。咲夜でございます」

「入りなさい」
 心拍数が上がるのがわかる。しかし、躊躇をしてはならない。私は真鍮製の冷たいドアノブに
手を掛け、一拍おいて、おもむろに扉を開ける。冷たい空気が肌をなで、古書の匂いが鼻をつく。
 薄暗い部屋、赤い絨毯。白い天井、ランプが吊り下げられている。両脇には本棚、奥には白い壁、
風景画が二点、肖像画が一点。
 そして、中心の木目の美しい机の更に奥、皮の回転椅子に、お嬢様は座っていた。

89習作:2008/03/10(月) 16:40:45 ID:DB3227/Y0
 背もたれから少し覗く帽子、そして本を支える右手。片手だけで広げて読まれている本は
相当に分厚く、それを支える指も人間には到底不可能な形に折り曲げられている。
 止めていないはずの時が止まった。そう錯覚しかけ、しかしお嬢様は椅子を回転させ、
ゆっくりとこちらに向き直る。
 体に緊張が走る。小さな体、吸血鬼の証たる蝙蝠の羽。ウェーブのかかった青い髪、
透き通った白い肌。頬の輪郭、鼻筋、唇には丸みを感じさせるが、そうかといって、
こちらを射る眼光には幼さの欠片もない。
 お嬢様は、右手にあった本に栞を挟むと机の上に置いた。並行して、私は右膝をつく。
体を屈め、両手の指を絨毯につける。緊張に耐えつつ、声を発する。
「紅魔館メイド長、十六夜咲夜、ただいま参りました。お嬢様の御命令とあらば、
この私めに何なりとお申し付けください」
 見なくても分かる。お嬢様は満足そうに頷き、唇を開かれた。
「咲夜、新しいスペルカードが出来たの。実験台になってしてもらえないかしら?」
断る理由がない。ある筈がない。
「は!喜んで!」
そして。
「ありがとう。顔を上げなさい」
ゆっくりとおっしゃった通りにすると、目を細め、満面の笑みを湛えたお嬢様が、
歪ませた唇から白い牙を覗かせていた。
「言っておくけど、極悪よ?」
溢れ出る自信。背筋が凍る。だが私は同時に、この御方の下に仕えている、
という悦びに陶酔を感じずにはいられないのだった……

90習作:2008/03/10(月) 16:41:44 ID:DB3227/Y0
 SSを書くのは初めてです。
 習作として、後に書く予定の短編の序盤を書いてみました。
出来得る限り描写を細かくしたつもりではありますが、至らない所も在るだろうと思います。
 咲夜さんのお嬢様に対する忠誠心が過剰なのは仕様です。ここからギャグに発展させていくつもりです。
 某漫画のパロディが二箇所ほどあります。
 このSSに対する批評を以って今後の執筆の軸にしていきたいと思います。どうか、よろしくお願いします。

91名前が無い程度の能力:2008/03/10(月) 21:18:49 ID:MlP/BV6Q0
スレを間違えたのかと思って
もっと向いたスレを紹介しようと思ったら
向こうに批評依頼が出されていた。
初めから向こうに書いてもよかったんじゃね?

でもまあせっかくなので一言だけ。
完成させてから出直しな。
以上。

92名前が無い程度の能力:2008/03/10(月) 22:42:53 ID:EyB9aQRg0
>>91
同意。これくらいなら向こうに投下しても……って、向こうでどう言われるかはわからんがな。

めんどくさいのでこっちで言わせてもらうわ。(一SS書きの個人的な意見だから聞き流しても可)
描写は細か過ぎる。あと要らない部分に付いている言葉も多いし描写が前後している事もある。
それをちょっと削ったり付け足したり文を前後させるだけでも結構肉をそぎ落とせるぞ。

例)
>私、十六夜咲夜は、紅魔館が主、永遠に紅い幼き月、吸血鬼、レミリア・スカーレット
>お嬢様の呼び出しを受け、彼女の書斎へと向かっていた。延々と続く、時の止まった廊下
>を、きびきびと歩く。しゃりしゃりと、絨毯を踏む感触を靴の裏ごしに受けながら。両脇
>に連なる、扉、扉、扉。
                 ↓
扉の連なる廊下を、私……十六夜咲夜は歩いていた。主であるレミリアお嬢様に呼ばれ、彼女の書斎へと向かう最中だ。
時の止まったこの場所は、いつものメイド達の話し声も聞こえず、絨毯を踏みしめる感触と私の呼吸のみが空間を支配していた。

93名前が無い程度の能力:2008/03/10(月) 22:53:40 ID:qEicPUaQ0
SSですらないが、現在ドラマが大好評放送中の漫画からパクリネタ


もうすぐね
あと少しであなたの望みは完全に消えるわ
ああ 魔理沙 あなたの大好きな あの男は
他の女と遠くへ行ってしまうわよ
またあなたはたくさん泣くんでしょうね
今までだって さんざん 泣いたでしょうに

そしたら―――あとは
簡単だわ
あなたがぺちゃんこになった頃に現れて
もっともらしい顔であなたのハナシを聞いて
やさしいこと言ったり
ちょっと叱ったりするだけでいい

まだこれ以上泣かなきゃいけないのね

―――簡単なことだわ
だから何も言わなくていい
今は

言わなくていいのよ
このまま、何も……

何も…

アリス「魔理沙」

アリス「どうしようもなくなったら。私を呼びなさい」
魔理沙「え…? う…うん……でも。何で……だぜ?」
アリス「何で―――――って」

アリス「あなたが好きだからよ」

―――って何、私正直にぶっちゃけてんの!?

アリス「―――あ…あっれ〜〜〜〜!? お、おっかしいな〜〜〜あっれ〜〜〜」

アリス「はっ!?」
神綺「|д゚)ジー 」

神綺「アリスちゃん……GJ!!」
アリス「最悪」

アリス・マーガトロイド
青春スーツ再装着完了!!

94勿論これは好み&癖の問題:2008/03/10(月) 22:54:33 ID:N/ySEmsE0
その部分を俺が書くと、

支配していた。→支配している。

になって、

最中だ の「だ」を、咲夜さんらしい語尾に出来ないかと、うんうん唸る感じになるw

後、読点の量が増えるかな。北方謙三が好きなので、自然、読点が増える。

>>92さんのレスは、俺も勝手ながら参考にさせていただきます。感謝。

95名前が無い程度の能力:2008/03/12(水) 09:42:28 ID:fZxv.Flo0
>>91-92
 未完成の作品の抜粋、という形でも「投稿するまでもないSS」の要件は満たすだろう、
そして、初めてSSを書くような人間が完成させた所で色々当てられない出来になる事は目に見えているので、
この方式で初期の内に軌道修正を図るのが良いだろう、と判断しました。
 また、向こうに直接投下することも考えましたが、批評としての視線、より一般的な感想としての視線、
二方向の評価を同時に頂くにはこの方式が一番良い、と判断しました。

 なるほど、この様に削ることで半分にも圧縮できるのですね。良い例文をありがとうございます。
内容が薄くなるどころかより厚くなっていますね。今後はご指摘通り、推敲する能力を磨き、
より洗練された文章を書くことを目指します。

 向こうのスレにはもう少し考えてから書き込みたいと思います。もう流れが変わっていますが……
ありがとうございました。

96名前が無い程度の能力:2008/03/12(水) 13:39:25 ID:2JgXyoJk0
あの文章の回りくどさは性格から来てるんだろうなということが>>95のレスを見ただけでわかる
ソースは俺w
やっぱり文章はその人の人格を色濃く反映するんだなあ

97名前が無い程度の能力:2008/03/12(水) 18:37:23 ID:Ac4ARO4c0
>文章はその人の人格を色濃く反映するんだなあ
読書が大っ嫌いな山田のリアル鬼ごっこを読むと……

98名前が無い程度の能力:2008/03/13(木) 16:07:45 ID:/Y0JTWZc0
焼糞になって書いた。厨臭いと反省はしている。暇つぶしに書いた。
描写とかいれると長くなるから、台詞だけ書いた。
文才が無いから、文や言葉遣いの間違いも多々あるかも。

『アリスの本気をみせてくれ・・・・・・頼む』
と言われて、わずか数分。あっさりと決着がついた。
「うっ、いてて。アリスを怒らせると怖いってことが、身に染みてわかったぜ。
しかし人形を遣わないって言ったときはびっくりしたが、まさかこの私がその人形の役になるとはな」
「そう、私の七色を見たものは、既に私の操り人形。それが、七色人形遣いの所以よ。」
アリスは魔理沙に対し、人形を一切使わずに勝っていた。ほとんど無傷で、それでいて、弾幕を器用に
操ることにより、魔理沙を人形のように躍らせたのだ。
「まぁ、負けは負けだな。敗者は勝者の条件を『何でも』聞くだったよな。おっと、死ねは無しだぜ」
「えぇ。『何でも』いいのよね?・・・・・・じゃあ言うわ。・・・・・・・・・・・・・・・

               『妖怪になって』

・・・・・・べ、別に貴女と一緒にいつまでも暮らしたいとかじゃなくて、その、ほら、貴女の才能が勿体無いと言うか・・・」
「無理だぜ」
「ちょ、ちょっと。断る権利は無いはずよ。潔く妖怪に・・・
「そうじゃない。」
「じゃあどうして?何故なのよ」
「なぜなら私は        『既に妖怪だから』      さ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?な、ならいいじゃない一緒にいつまでも・・・・
「それも残念だが、無理だ。」
「な、どういう意味よ?私の事が・・・・・・嫌いなの?」
「そうじゃない。私の寿命はもうわずかしかないんだ。
そうだな、残りはちょうど人間の寿命と同じくらいだ。
それと、内緒にしていたが、私はもうかなりの時間をを妖怪として生きてきた。
だから最期ぐらい、人間として生きたかったんだ。
まぁ、残された時間はできるだけアリスのそばにいてやるさ。
それに、今までの一生の中で何人もの死を見送ってきた。
だから最期ぐらい、
好きな人より先に死なせてくれ」
「・・・・・・何よ、何よ何よ何よ!!!自分勝手で、我侭で、何もかも盗んでいって、それでいて嘘吐きで!!」
「嘘は言ってないぜ?」
「貴女の実力が嘘だって言っているの!!そんなに生きてきたんならもっと強いんでしょ?
見せなさいよ!貴女の本気を!全てを!!・・・これが貴女に望む敗者への条件よ!!」
「なら、アリスも嘘吐きだ。さっきのは本気じゃない。だろ?」
「そうよ。今度こそ、『互いに本気で戦って敗者は勝者の条件を何でも聞く。』よ」
「いいのか?私は強いぜ?」
「いいわ、負けないから」




その後、博麗大結界を壊しかけた二人は、霊夢の手によって仲良く眠ることになる

99名前が無い程度の能力:2008/03/13(木) 16:15:24 ID:/Y0JTWZc0
投稿してわかる。センスねぇ。
『それと。それに。だから』を使いすぎだし、内緒に〜の文をもっと前にもって来るべきだ・・・
削りすぎて、伝わり難い文になってしまった・・・
汚しすまない。

100名前が無い程度の能力:2008/03/13(木) 16:44:46 ID:AmBWlUSs0
そういうのを投稿する前にモニタに穴が開くほど読み返す作業を
推敲って言うんだぜ

俺もおろそかになりがちだけどなー あとネガティブ杉もよくないと思う 普通に面白いぜ

101名前が無い程度の能力:2008/03/13(木) 18:34:37 ID:/Y0JTWZc0
ありがとう 投稿する前はいいと思っても、投稿したあとに後悔してしまうんだよな
推敲が足りないのは精進します
感想thx

102名前が無い程度の能力:2008/03/13(木) 19:31:12 ID:I6JLsx3I0
○○の二次創作SSを集めてるwiki
とかに行くと、良く言われるのは

「出来上がったら、一晩寝かせましょう」だな

冷静になった頭で、投稿前にもう一回見直そう。という。

103名前が無い程度の能力:2008/03/13(木) 21:56:27 ID:j7Adi2uI0
まぁここは投稿するまでも無いSSをあえて投稿するところなんだからいいじゃなーい
批評家は創想話だけでおなかいっぱい
でもちょっと前にU-1なSSが来たときの対応は噴いた

104名前が無い程度の能力:2008/03/13(木) 23:43:46 ID:qxmt/bgM0
アダルト幻想郷シリーズ続いてくれないかなー
なんか最近スキマ日誌ばっかり元気だからな

105midy:2008/03/15(土) 18:32:28 ID:chzPA6YU0
また投稿してみる。今回も
焼糞になって書いた。厨臭いと反省はしている。暇つぶしに書いた。
描写とかいれると長くなるから、台詞だけ書いた。
文才が無いから、文や言葉遣いの間違いも多々あるかも。
ちなみに一晩寝かせてもいない。創想話に投稿するつもりはないから。
削りすぎてうまく伝わらないかも。マリアリ!タイトルは無い。『雨』でもいいや。

『雨よ、降れ』
『もっと、降れ』
『全てを洗い流すように』
『全ての音を飲み込むように』
『全てを閉ざすように』
『雨よ・・・・・・降れ・・・・・・』

ここ幻想郷では、数日間ずっと雨が降り続いている。空に浮かぶ雲を絞っても絞っても、
まだ流れ出る無限の滴。
その雨によってか外に出かけようとするものは、水を好む妖怪以外は全くと言っていいほどいなかった。
大空を駆け回る者たちにとって雨というものは、気分を害するものであり邪魔なものであった。できれば

すぐに止んで欲しい。早く家から出て、飛び回りたい。友達と触れ合いたい。だから、止んで欲しいと。
だが、魔法の森に佇む一つの家の主は、そう思っていなかった。むしろその逆だった。
「雨よ降れ、もっと降れ、私の過去を洗い流すように・・・・・・」
彼女は人形遣いである。薄暗い部屋に、机に肘を乗せ、つぶやきながら、手を動かしている。
片手には現在製作中だと思われる人形が握られている。
「音が聞こえないように、思い出せないくらいに、強く、強く、もっと降れ・・・・・・」
彼女の相手は人形である。人形は喋らない。だから音なんていらない。
「強く、強く、もっと降れ、外と内を隔離するように、2度と誰も来れない様に・・・・・・」
外の雨は、これでもか、というぐらい地面に水を叩きつけている。
強く、強く、もっと、もっと。そう思う度に、外の雨は激しくなっていく様な気がした。
もしこの雨が永遠に降り続けたら、誰とも会わずにすむ。私はつらい思いをしなくてすむ。何も失わずに

すむ。
なにより、大好きな人形に好きなだけ囲まれていることが出来る。
誰にも逢いたくない。誰の声も聞きたくない。何よりあいつの事を思い出したくない
           『あいつなんかに出会わなければよかった』

106midy 続き:2008/03/15(土) 18:34:52 ID:chzPA6YU0
           『あいつなんかに出会わなければよかった』        
チクッ!
針が指に刺さってしまった。血がわずかに滲み出る。人形を血で汚したくないため、
すぐさま人形を優しく机に置き、処置に取り掛かる。そして、テープを巻き終えつぶやく。
「私としたことが・・・・・・」
人形作りで怪我をするなど彼女にしては珍しかった。幻想郷でも器用さではトップクラスであり、
そもそも人形は数え切れないくらい作っている。それではなぜミスをしたのか、
「くっ・・・またあいつのせいよ、あいつと関わってからロクな事がない。魔導書も魔道具も、何もかも奪

っていって、それだけじゃないわ、私と人形の大切な時間までも!!だからもう逢いたくない、忘れたい、

声すらも、あいつの事全てを忘れたい。もう苦しみたくない。雨よ降れもっと降れ。2度とあいつがこの

家にこれないぐらいに!!」
再び握り締めた人形に訴えるかのように、声をぶつける。
人形は無言。雨の音だけが、その怒りに答えるかのように激しく地面を打ちつけているのが聞こえる。
ポタッ・・・ポタッ・・・   あら??
人形に2つの染みが。「雨漏りかしら、でも水避けの結界は張ってあるし、雨漏りするするほどボロい家

ではないわ……やっぱりあいつのせいよ。あいつのせいで家がのどこかが壊れたんだわ。最悪!
あいつは2色、私は7色。あいつは人間。私は妖怪。私の7色に、あいつの色は入っていない。
一緒にいることはできない。だからもう、来ないで!!」
あいつとは誰か。雨を願うのも、一人つぶやくのも、怪我をしたのも、とある人物が頭の中に浮かんでき

てしまうからだ。同じ魔法の森に住み、白と黒の伝統的衣装に身をつつむ、霧雨魔理沙の事だ。
       『魔理沙なんかに出会わなければよかった』
気を紛らわすために、本を読んでも、人形と遊んでも、紅茶を飲んでも、無駄だった。
消えない。消えない。消してよ。思い出したくない。雨よ。雨よ。もっと、もっと、もっと強く・・・
全てを飲み込んで、全てを隔離し、全てを・・・

……・・・・・・・・・・・リ・・・・・

何やら聞こえる。雨の音以外何も聞こえないはず。でも確かに聞こえた。
・・・・・・・・・・・い・・・か〜・・・・・・ア・・・・ス・・・・・
聞こえる。どこから?わずかに聞こえる音をたぐっていく。・・・・・・
・・・・・・わかった。玄関だ。そして、あいつか。
ゴンゴンゴン!!「アリスー早く開けてくれ〜〜〜風邪引いちまうぜ〜」
なぜそこにいるのか。誰にも逢いたくないと、雨すら同意してくれたというのに。なぜ来たのか。なぜ来

れたのか。
「アリス〜いるんだろ?開けてくれ〜」
「嫌よ、そのままそこでくたばっちゃえばいいのよ!!」無意識に手が扉に伸びる
「それが客に対する態度かよ〜いいから早く開けろってば〜」
「あんたみたいのは客とはいわないの!」無意識に鍵や結界を解除する
ガチャッ。扉を開けてしまった。
「もう、仕方ないわね!さっさとあがりなさい!全身ずぶ濡れじゃないの!ほら、風呂に入ってきなさい

。」──違う。言いたいことはこれじゃないのに
「ははっ悪いな。雨も弾幕のように避けれると思ったんだがな。たっぷりと被弾しちまったぜ」
「はぁ・・・馬鹿じゃないの?」いつもこんな調子でなれてしまったのか、頭痛はしなかった。
「シャワーでいいかしら・・・・・・って早く脱ぎなさいよ、なにボーッとしてるのよ」
「い、いや、ははっ、一緒に入ってくれないかな〜なんて。そ、それにさっき腕を木にぶつけてしまって
痛くて脱げないんだ。だから脱がしてくれると助かるな〜なんて…………駄目か?」
──バレバレの嘘──魔理沙は嘘をつくことに慣れていない。だからすぐわかる。
いつもこうだ。勝手に来て、迷惑をおしつけて、自分勝手でそれでいて嘘吐きで・・・・・・
・・・あれ・・・気づいたらいつのまにか風呂場だ。風呂場である。
脱いでる。脱がしてる。上からシャワーもかぶってる。
二人で。そう、あいつと二人で。──あれ?あれ?あれ?
目の前には小さな女の子がいる。細く、脆く、透き通るような白い肌。それでいて、締まっている身体。
あんなもこもこした服を脱げば、魔理沙も小さな女の子だ。
「ん?そんなにジロジロ見ないでくれよ、恥ずかしいじゃないか」
「ねぇ魔理沙……どうしてこんな雨の中、わざわざ来るのよ。」
「言ったろ?雨も弾幕のように避けれると思って・・・
「嘘ね。」

107midy 続き:2008/03/15(土) 18:36:05 ID:chzPA6YU0
「嘘ね。」
「雨でも大空を飛び回りたいんだ」
「嘘ね。ならずっと飛んでいればいいじゃない。ここによる理由がわからないわ。
 本当の事をいいなさい。でないと、その格好のまま追い出すわよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・……寂しかったんだ
 もう2度とこの雨が止まない気がして、もう2度と外に出れない気がして、もう誰とも逢えない気がして
 ひとりぼっちは、嫌だったんだ。」
いつもの魔理沙なら説得力は皆無だが、この小さな体躯の子から発せられる言葉の意味はわかる気がした

。まだ子供。普通なら親に頼っていてもいい年頃。いつも誰かを引っ張っている。いつも誰かを元気付け

ている。いつも誰かを笑顔にさせている。───そうだった、魔理沙には甘える相手がいない。
「そうだったわね……魔理沙はまだ、小さな女の子だもんね・・・・・・」
「ははっ、女の子って言われるのは久し振りだぜ」
「ここにいると私たち、親子みたいね」・・・・・・は?私今何を?
「ぶっ、な、なんだよいきなり」──ぁ、魔理沙の顔が少し赤い。可愛い。
「だって、同じように白い肌、同じような金色の髪。普段主張している色は全く違うのに
 ここでは貴女と私は同じ色。」   ──さっきの所は姉妹と言えばよかった・・・いや、違うそうじゃ

ないそういう問題じゃない。何を私はあぁぁあ
「・・・・」
「外では冷たい雨が降っている。でも、ここでは貴女と同じ暖かい雨を浴びている。この狭い空間の
ここにしか降らない、優しく暖かい雨を。」   ああぁあ止めて止めて違うの、違うのチガウノー
「そうだな。ここにいると、とっても落ち着く。暖かいな、心も身体も。それに泣いているのもばれない

しな」
「魔理沙……泣いているの?」
「私じゃない、アリスだ。さっきからずっと泣いていたぞ?・・・・・・いや、私もかな、ははっ」
えっはっ?嘘、私が泣く訳無いじゃないそれに魔理沙が泣く事もありえないどちらかといえば泣かすほう

よそうよ落ち着くのよアリスさっきのはただの失言であってこの魔理沙が可愛いだなんて少しも思ってな

いんだからそうよ冷静になって考えて

ギュッ
!!!!!
「ひゃっ!!!ちょ、魔理沙?いきなり抱きつかないでよ、ちょっと・・・」
「頼む……少しだけ・・・・・・こうさせてくれ・・・・・・」
──ぁ・・・・・・
この優しく暖かい雨を浴びていても、魔理沙が泣いているのがわかった。
私は片手で魔理沙の胴を優しく抱きしめ、片手を魔理沙の後頭部に回し優しくなでる。
魔理沙の身体はとても細かった。この身体のどこにあんな力があるというのだろう。
魔理沙は弱い。人間としても弱い。それを誤魔化すために、強がっているのだろう。
それを補うため努力しているのだろう。誰にも頼らず、一人で・・・・・・誰にも涙を見せずに。
・・・・・・・
・・・・・・
「・・・・・・ぅ〜〜・・・ぅ・・・・ぷあっ・・・・ハァ、窒息するかと思ったぜ。ハァ・・・・アリスって意外と胸あるん

だな」
「あら、じゃあもう一度抱きしめてあげようかしら?今度は死ぬまで。」
「遠慮するぜ。・・・・・・私も、成長すればそれくらいになるかな?」
「なるわよ、私たち似ているんだもの」
「そうか、じゃ大きくなったら今度はアリスを抱きしめてあげるぜ?窒息死するまで」
「遠慮するわ」
・・・・・・
「フフッ」
「ハハッ」
「「ウフフフハハハh
ヘックシュイッ!
「う、そろそろあがろうぜ、本当に風邪引いちまう」
「そうね。魔理沙、着替えは?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。・・・・忘れた。」
「だと思った。仕方ない、私のを貸してあげるわ。」
「悪いな、またひとつ貸しを作ってしまった」
「別に貸しじゃなくていいわよ、これだけで貸しを作るほど心は狭くないわ」

108midy 続き:2008/03/15(土) 18:36:49 ID:chzPA6YU0
─少女着替中─
「ぅ〜なんか胸元がスースーするぜ。それにこの都会派パンツってのも・・・
「嫌なら裸でいなさい。」
「アリスのえっち」
「ちょ・・・貸してもらっているんだから有難く思いなさ・・
「思ってるさ。この私のわがままを、自分勝手な行動を、何もかもを受け入れてくれるのは
幻想郷でもアリスだけだ。私は嬉しかった。凄く嬉しかった。」
「・・・・・・そう……これからは私の前では無理しなくていいわ。親子みたいなものなんだもの」──あ

れ・・・デジャヴ??私は今何を?
「甘えても・・・・・・いいのか?・・・・・・じゃぁ・・・・・・その・・・・今日は一緒に・・・寝てくれ・・・」
(仕方ないわね、いいわよ)「え、ちょっと魔理沙と一緒に寝るってあああんな可愛い顔して言うもんだ

からキュンときちゃうわ別に魔理沙の事なんてなんともおもってないけど寝てる間に魔理沙が抱きついて

きちゃったりあぁだめよ魔理沙えなに好きですっていやね私も大好きよだからといって順序があるわその

いきなりはああだめったら魔理沙そこは・・・
「落ち着けアリス。台詞のカッコが逆だ。」
「ヒギィ!!!!」
・・・
・・・
・・・
「ま、まぁ大好きだって所は嬉しかったぞ」
・・・
・・・
・・・
「アリスは七色、つまり虹色って事だろ?
 私はな、虹なんて遠くで見るだけだと思ってたんだ。近寄っても掴めず消えてしまう。
でも違った。私が掴もうとしていなかっただけだったんだ。でも、今日やっと掴めた。
もう寂しいのはいやだ。アリス、これからもずっと・・・・・・一緒にいてくれるか」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バカッ」グスッ──あれ、おかしいわ目から汁が
「仕方ない奴だ。結局私は甘えられる側か。全く、アリスは一人じゃ何も出来ないんだから
一緒にいてやるぜ」
「もう、一緒にいて欲しいのか一緒にいたいのかどっちなのよ」
「両方だ」

魔法の森に住む二人の魔女は、せまいベットの上に、まるで親子のように寄り添い
今日を閉じた。

109midy 続き:2008/03/15(土) 18:38:15 ID:chzPA6YU0
──少女爆睡中──

朝。朝である。
二人そろってべっとからむくりと起き上がる。
ほぼ同時に伸びをして、片方がカーテンを開ける
いつのまにかあの雨は止んだいたようだ。雲の間から光が差し込んでいる。
──うぉっ、まぶし
なんて台詞は出てこなかったが
「あら?もう帰るの?・・・・・・てかその格好で?」
アリスと似たような寝巻きをまとった魔理沙は、箒を掴んで玄関から外に歩いていた。
「なんだ?こないのか?服装はアリスと同じだから恥ずかしくはないけどな。」
「へ、こんな朝早くからどこ行くのよ?」
「いいから乗れ。今が一番綺麗だ。」
訳はわからないが、とりあえず乗る。相変わらず細い腰に手を回す。
「じゃぁいくぜ!」

今まで溜めていたものを吐き出すかのように、かなりのスピードを出して上空へまっすぐと飛んでいく
──箒で掃きだす。いや何でもない──
「ひょ、ひょっとふぁりふぁ、はやひゅぎるわよ、ふぉぁぁあぁ」
「久し振りに飛ぶと気持ちいいぜ!!!
ついたぜ!アリス、見えるか?」
眩しい朝日が目に飛び込む
「うおっ、まぶし」・・・・・・やっぱり台詞が出てしまった。
幻想郷を見渡せるほどの高度、一瞬でこんな高さまで──
──あっ 見えた  「綺麗・・・・・・・」
目の前に見えるのは大きな虹。今までの雨による陰気を全て吹き飛ばすような
壮大で、鮮やかな虹。雨が降るからこそ見ることが出来る。
「どうだ?凄いだろ。私もここまで綺麗なものを見たのは初めてだぜ。
 私は幻想郷一幸せ者だ。世界で一番綺麗な虹を二つ同時に見れるなんて。」
二つ?片方はこの虹の事だろうか?もう一つは?
「二つって?ここには虹は一つしか見えないわよ?もうひとつはどこかしら」
「ん?もう片方の虹はな、ここにいるじゃないか。
七色の人形遣いアリス の事さ。」




そのアリスは顔を真っ赤に紅潮させ、7色どころではなくなっていた。
    『魔理沙なんかに出会わなければ、今の私はいなかった。』
      ────ありがとう。魔理沙。私もとても幸せよ

むしゃむしゃして書いた。前回の反省はしたかった。

110名前が無い程度の能力:2008/03/15(土) 19:03:55 ID:33uMrzcg0
三連符のような独特なテンポで進む良いアリスものでした
という気持ち悪いコメントを残して俺は去ります

111midy:2008/03/15(土) 19:10:39 ID:chzPA6YU0
どうも。気持ち悪い感想thx
ネタやアリスの妄想機関車は本来いれてなかったんだが、
推敲するうちに気づいたら入っていた。

投稿してから気づいたが、改行がおかしくて読みにくかった。
次回からは気をつけるふりをする。

112名前が無い程度の能力:2008/03/16(日) 06:31:42 ID:wqOeQKEY0
メモ帳の設定で『右端を折り返す』にチェックを入れているとたまに改行が狂う事がある。

それが気になった時はいったんチェックを外して保存しておくと治る。

113名前が無い程度の能力:2008/03/16(日) 08:46:14 ID:zg6egZq.0
なるほど
助言thx

114名前が無い程度の能力:2008/03/16(日) 09:45:46 ID:kTBQW7PY0
昨日の馬鹿騒ぎが嘘みたいだ

115名前が無い程度の能力:2008/03/16(日) 10:10:21 ID:kTBQW7PY0
誤爆した

116名前が無い程度の能力:2008/03/18(火) 13:29:19 ID:Xj0CeHww0
      『お嫁ドール』

 
 メディスン・メランコリーは嫁に行く。

「――スーさんって、一体なんなの」

 そんな、不用意な一言でお嫁フラグがヤバイからだ。

「僕の本名はメアリー・スー! 厨作家の化身さ。驚異的な排除運動で幻想入りしたんだよ」
「スーさん、スゴーイ!」
「本当はオッド・アイでハーフで救世主で隻眼で不死身なんだ」
「スゴーイ! でも、オッド・アイだったのに隻眼じゃあんま意味ないよね」
「ほら、人間の姿にだって変身出来るんだ」
「スゴーイ! 女の子みたいな顔してるー」
「惚れただろ? 女の子は皆、僕を好きになるからね」
「うん!」

 メディスン・メランコリーは嫁に行く。

117名前が無い程度の能力:2008/03/18(火) 13:44:24 ID:/H8flO4I0
盛大に噴いたwwwww
メアリースーはまだまだ幻想入りには遠いと思うぞ。

118名前が無い程度の能力:2008/03/18(火) 14:37:27 ID:Xj0CeHww0
        『お嫁ドール2』

 メディスン・メランコリーは離婚する。

「どうしてよスーさん! どうして私を捨てるの!?」
「すまない。実は僕は男として育てられただけの、おにゃのこだったらしいんだ。君とは、もうイチャイチャできないんだ」
「そんな厨設定無視しようよ、ね? 私、女の子でも食っちまう人形だから大丈夫だし!」
「そうはいかない……メアリー・スーの宿命なんだ。名前にこめられたメッセージには、逆らえないんだ」
「どういう事……?」
「君のファミリーネーム! メランコリーを逆から読むと、−リコンラメ。そう、離婚らめぇになるんだよ!」
「な、なんだってー!」

 メディスン・メランコリーは離婚する。

119名前が無い程度の能力:2008/03/18(火) 17:50:13 ID:uXWbsVQw0
>>118
いろいろとひでぇww

120名前が無い程度の能力:2008/03/18(火) 18:49:11 ID:bUPVA0oE0
>離婚らめぇ
緑茶吹いたwww

121名前が無い程度の能力:2008/03/18(火) 20:00:34 ID:vApo8nng0
これからはメアリ・スーの時代か

122名前が無い程度の能力:2008/03/18(火) 23:16:56 ID:FreBIxrc0
ひどすぎて吹いたw

123名前が無い程度の能力:2008/03/18(火) 23:50:19 ID:a7zG.no.0
Forsaken dollの真相がこんなもんだったとしたら
涙を禁じえないな。

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